3000円RFミキサを評価してみた

はじめに

アマゾンで3000円のRFミキサを購入してみた↓。HMC213というHittite製のGaAsダブルバランストミキサが使われているらしい。周波数範囲はRF:1.5~4.5 GHz、IF:DC~1.5 GHz。今持っているスペアナの帯域が2.1 GHzまでなので、それより上の周波数をこれで見れるようにしたくて買った。

動作確認

とりあえず中身を確認するためにケースを開けてみた。すごいシンプルな作りで、真ん中にチップがぽつんと乗っているだけだった。PCBは50 Ω線路の幅からして、おそらく0.8 mm厚のFR-4だと思う。なぜかネジは皿ネジが使われている。

動作確認をしたいけど、まともな信号源を持っていなかったので、RFにアンテナをつけてWifiの2.4 GHzを受信して、LOにADF4351(PLL IC)の評価ボードから2.0 GHzを入力して400 MHzにダウンコンバートしたIF信号をスペアナで表示してみることにした。評価ボードの出力パワーが+5 dBmで、HMC213のデータシートに書いてあるLOレベル13 dBm(Typ.)に足りていないが、まあいいでしょう。スペアナはSIGLENTのSSA3021X、Agilentを真似てるだけあってとても使いやすい。

アンテナの近くにスマホを置いて、Wifiで通信速度テストをスタート。通信帯域がモリモリしてちょっと楽しい。というわけで、ミキサがちゃんと動作していることが確認できた。結構使えそう。

動画もとってみた↓。